■その他のシステムその3


スピーカー:「MX−16AV」
形式:バスレフ材質:12mm 厚シナ合板カット:東急ハンズ町田店
外形寸法:500×124×220mm(幅/高さ/奥行き)fd:75Hz
再生周波数帯域:80Hz〜20kHz出力音圧レベル:90dB
使用ユニット:フォステクス「FE87」×3ターミナル:フォステクス「P24」×2
木目シート仕上げ
 以前から、1台でサラウンド再生できる「マトリックススピーカー」に興味がありました。91年から92年にかけて、長岡さんはコードの結線でサラウンドを実現する「スピーカーマトリックス」とそれを応用したマトリックススピーカーを相次いで発表されました。これもその1つで、TVに載せて使うタイプのいわゆるAVバージョンです。前の家での僕の部屋用21インチTV用に作りました。今は台所の25インチTVに使っています。

 MX-16AVは低音は不足気味ですが、TVの方でバスブーストしてやると十分なパフォーマンスを見せます。今のTVにしてから前ほど音場感が無くなり、メーカーは以前ほど内臓アンプに力を入れてないんだなと思いました。そのせいか最近のTVは外部スピーカー端子が無く、TV内臓アンプで気軽にこういった自作スピーカーが楽しめなくなってしまいました。それでこのTVには内部スピーカーと切り替え可能な外部スピーカー出力端子を自作してあります。同じ頃発表された同じマトリックスタイプの「MX-15」も板取りを工夫して、いっしょに900mm×900mmのシナ合板から切り出しました。MX-15の方は僕の用途に合わなくて(ユニットがFE87だったせいかも?)、友人に箱を譲りました。

 この頃は別にメインシステムのリアスピーカーを共鳴管で作っており、どうにもいい音で鳴らないのでプロ(長岡さん)とアマ(自分)の違いを痛感しました。それで困ってステレオ誌の長岡さんコーナーに質問をしたことがあります。「長岡鉄男のオリジナル・スピーカー設計術こんなスピーカー見たことないの162ページ、「六畳和室。共鳴管タイプがならない」は僕の質問です。掲載され、長岡さんに選ばれて単行本として残るなんて、すごくうれしかったです。生前にお会いしたかったですね…。
 左右上下対称なスピーカーなのですが、ひっくり返すと不思議なことに音場、音質共に変ってしまいます。あと、台所にスピーカーを置くものじゃないです。油でべとべと。(笑)

[BACK]