■TEAC VRDS-25xs
CDプレーヤー: 「TEAC VRDS-25xs」 ●D/Aコンバーター:1/16シフト20ビット 4DAC●デジタルフィルター:8倍オーバーサンプリング 25ビット●アナログフィルター:3次バターワース●周波数特性:1Hz〜20KHz、±0.3dB●ダイナミックレンジ:99dB以上(EIAJ)●S/N比:110dB以上(EIAJ)●全高調波歪率:0.0015%以下(EIAJ)●消費電力:18W●外形寸法:442×159×344mm(幅/高さ/奥行き)●重量:23kg |
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VRDS-25xsの特徴は何と行っても「ノン・フローティング」であることです。一般のドライブは、内部(モーター、サーボなど)と外部(床、空気など)からの振動を避けるためにフローティングされています。CDの信号は髪の毛よりも狭いので少しの振動がエラーを生んでしまうのです。本機は、脚もスパイクで徹底しています。そして重量が半端でなく重い。このクラスどころか、2クラス上のものより重いです。 初めて音出しした感想は、「お前(アーティストのことです。失礼)、今まで手ェ抜いてただろ。」でした。今までのCDの演奏がリハーサルだったと思えるくらい、音に芯があります。口を開け閉めする際の「みちゃっ」と言う音もクリアに聞こえます。ただ、ここ5年以内に買ったCD(録音が新しい?)は一聴して判るくらい音が変りましたが、それ以外の古いCDはほとんど違いが現れないものが多かったです。 購入動機ですが、DVL-H9をいろいろ工夫しても音が気に入りませんでした。これは性能が低いわけではなく、好みの問題かもしれません。僕の好みの音は、ドキッとするような生々しい音。トランジェント、すなわち立上がり、立下りの良い音です。これはソフトも重要です。僕はこれを目指し、与えられた条件でオーディオを楽しんでいます。CDプレーヤーの音の大部分はD/Aコンバーターで決まると思います。そして本機にはその入力があったのも決め手になりました。DVL-H9の出力をこれにいれたら…。 しかし、目的のためとはいえ23万円もするCDプレーヤーは買って良いのでしょうか?僕としては、部屋の環境と使用アンプとのバランスから、10万円以内の装置を限度にしよう(今まで買ったCD専用機の最高金額は99,000円)と思っていたのです。価格が2倍になったからといって、音質に2倍の差があるか?といえばないです。ここがオーディオの残酷なところで(泣)、車にも似ています。基本的な走るという性能はどんな車種でも満たしていますが、後は乗り心地とか、雰囲気の世界になってしまうのです。買った当初は激しく後悔したり。(笑)今では満足していますが。 僕の部屋は、2×4工法。フローリング2階。左右対称でロフト付き9.5畳(フロア部)ロフトのため、天井高は2.4〜3.8mの傾斜になっています。窓はTV後ろの出窓と、天井にトップライトの2箇所。容積で言うと13畳相当と言うところでしょうか?決してオーディオに最適(床が強く、無共振、無振動)な部屋ではないのですが、むしろ一般家庭に多い構造なので参考になる方もおられると思います。普通に使った状態と対策によって音がどう変るか、以前からやってみたかったことを実験しようと思いました。 やってみたい実験とは。 1.最適な置き場所は? 2.ウェイトはどのぐらい乗せると良い? 3.電源コードを自作のものに替えてみる。 4.VCRをDATに出来るか? 5.使っていない同軸デジタルINに、ショートピンを差す。 6.番外編:DVL-H9のデジタルアウトを入力してみる。 その結果。 1.無難な場所に落ち着きました。当初はヤマハのGTラックの最上部にセットしていました。あまり高い場所では揺さぶられそうですし、床すれすれだと振動をもろに受ける気がします。今のところ音飛びは皆無です。 2.ウェイトを乗せて音が変るというのは、内部の振動や外部からの音圧で筐体が揺さぶられているのです。鉛インゴット10kgは効きました。ゴリゴリと押し出してきます。20kgだと高音が伸びなくなって、音が悪くなりました。ウェイトを載せすぎるのは良くないですね。 3.劇的ではありませんでしたが、低音の密度が上がります。 4.未確認。理論上できると高校生のときからずっと思っているのですが。 5.これはかなり効きます。ぎゅっと濃縮される感じです。使っていない方はぜひショートピンを使ってみてください。※デジタルアウトは必ずOFFにしてください。 6.同軸で接続して良好です。僕の好みに近いです。 残るは4の実験のみ。これも結果が出たら、また紹介したいと思います。 |