雑誌
「-
VISION[秘傳]」に
掲載されたよ!
旅行日記「韓国その7」と連動しています。
-VISION 2002年創刊号176ページより
下段にはペルシャたろーの本名と共に簡単なプロフィール、
そしてホームページの紹介があります。

ホームページhttp://homepage1.nifty.com/j2altnet/

プロフィールは、当ホームページの「プロフィール」とほぼ同じです。
 どのような感じで話が進んだか、この依頼主である「チョ・ジョンミン」さんのお許しがいただけたので掲載したいと思います。
 2002年3月18日にチョさんからメールが届きました。「the3rdi」という会社から出る雑誌の仕事の件でした。2002年5月を創刊予定とし、内容的には「漫画、アニメ、プラモ、コスプレなどなど」いわゆるオタク文化全般を扱うものです。創刊号の特集が「日本人の目から見た韓国のサブカルチャー(主にオタク系のですが)」というテーマでしたので、原稿のほとんどを日本の方にお願いすることになった旨が記載されていました。
(前略)
で、内容は自由、漫画でもアニメでもぱちもんプラモでも結構です。韓国のこれらに親しむようになったきっかけとかこれまでの経緯、苦労話、過去にまた今現在の感想(所謂韓国を見る自分の視点と感想ですね。)などについて書いていた頂ければOKです。原稿の量は一応1000字以上ということで、もし原稿までは書けないというのでしたら大体の内容をメールで教えて頂いてから私から原稿を書くという方法もあります。
 過去6回韓国に行き、「日本一の韓国模型事情通を目指す」僕のところにも声がかかったのです。創刊号のテーマといい、ワールドカップが近づいていたこともあり、この雑誌は「日韓交流」を目指しているのではないか、と思いました。この時期は仕事が忙しく、時間的に厳しかったのですが、これは「縁」だ。ここで参加しなければ後悔すると思い、立候補することにしたのです。原稿料についても書かれていましたが、僕はそんなことはどうでもよかったです。雑誌に載るだけでうれしいですし、何しろ採用されるかどうかもわからないのですから。

 テーマは当然というか、「模型」についてです。

 僕が模型を目的として韓国に行くようになってから、韓国の模型よりも徐々に文化(民族性)の方に興味が移ってきたことを書いてみようと思いました。そして質問も。

 僕がホームページで書いている記事のようにやや砕けた感じで良いのか、または論文調のまじめな感じが良いのか。もし前者の「砕けた感じ」の場合「(笑)」を使用しても良いのかも聞きました。韓国の掲示板などを見ると顔文字はあっても言葉で笑いを表現したものを見たことが無かった物で。(笑)

 3月21日、返信が着ました。

(前略)
 
ご参加ありがとうございます。えーと、文体の方は少々砕けた感じでも構わないと思いますが韓国の読者を相手にしているだけに翻訳の作業が欠かせないのでその過程で一部修正が加えられる可能性があることをまずお伝えします。(笑)等の表現は内容的にはOKが出ても特にこの過程で消えてしまう確立が多いですね。個人的な要望としては顔文字とかも雑誌の文章としては少々不真面目な気がしますんで避けた方がいいのではないかとも思います。

 それと、以下は原稿を書いていただく方々への共通事項ですがまず原稿の長さに関してですが特に制限はないということです。 目安としては一太郎基準で約5から6ページ程度で、もちろんそれ以上でも構いません。またこれを韓国語に翻訳したり図版を入れたりしますと日本語と韓国語の構造的な差から約10ページ以上に膨らむということも参考までにお知らせいたします。(一応既に頂いている原稿は韓国語で15ページくらいの分量です。雑誌の大きさは普通の週刊マンガ雑誌程度になるとの話でした。)
(中略)
 
(また、これは原稿に合わせることになるであろうと思いますが、原稿に関連のある写真などがありましたらそちらもお願いできないかと思います。)

 3月27日、予定より遅れましたが、原稿が出来たので添付しました。

 僕のPC「VAIO R62」は、一太郎がインストールされていないので、文章は「ワードパッド」で作成し「テキストドキュメント」で保存しました。「文字数」表示が出ないので、今何文字なのだろう?とか、内容はこれでわかってもらえるのだろうか?とか探りながら書きました。

 具体的には、模型好きの僕が海外の模型に目を向けるようになり、中国旅行で目にしたもの、そして2番目の外国である韓国旅行を経て(旅行日記「韓国」から模型部分を抽出)、その中で知った韓国の習慣、民族性、疑問、今の心境について順を追って書いたのです。気をつけたのは、思ったことを正直に書くこと。僕が韓国で知りたかったのはいつも「真実」でした。だから韓国の方も僕が思った「真実」を知りたいに違いない、と思っていたからです。日本人特有の「親しい人にも本音と建前を使う」ことに抵抗もありました。

 原稿に関連のある写真については、心配でしたので質問しました。

 模型店内で撮った作例の写真や店の看板くらいならあります。Sモデルで「趣味家」のバックナンバーの販売交渉をしてくれた青年と一緒に撮ったものもありますが、彼の許可がないと難しいのではないでしょうか?(残念ながら連絡とれず)
 3月29日、返信が着ます。その内容は予想外に心地よいものでした。
(前略)
 
原稿ありがとうございます。いやぁ、正直に申し上げますと期待以上の出来ですので編集と話し合あってこのまま単独原稿として載せたいと思います。(以前にもお話したのかも知れませんが模型、おもちゃ系の記事が全滅状態でしたので)ということで原稿の方は問題ないと思います。特に最後の「資本主義の中国」とか「ビザがいらないほど親しい間」など(注:韓国その1の動機部分で書かれています。)の感想は…ようするにこういう本音が必要でしたので大歓迎ですね。これから翻訳作業に入ったら一部修正が加えられるかも知れませんが、作業担当は私ですのでその個所についてはその都度報告出来るだろうと思います。

 写真などはそうですね、ファイルで加工するよりも生写真などがありましたら今回来韓の際にいくつか貸していただけないでしょうか。人物の写真はそうですね…何ならモザイク等で誤魔化す方法も…(笑
 単独原稿というのもうれしかったのですが、なにより本音を書いてよかったと思いました。この後わかったことなのですが、他の執筆者の中には大学教授や文化評論家などが参加しているらしく、僕のような素人が参加していてよいのか、怖くなりました。

 さて、7月。届いた雑誌を見ると、前半2/3が韓国の方の目から見た韓国のアニメ・漫画・PCゲームについての記事で、残りが日本人の記事です。しかし僕の予想と違っていたのは、「日本人の目から見た韓国のサブカルチャー」という1コーナーに今回執筆した日本人がまとめて(寄せ書きのごとく)載っていると思っていたのが、1本ずつ堂々と載っていたことです。「模型、おもちゃ系の記事が全滅状態」のせいかな?とも思いました。残った方は模型雑誌に露出している人やウチのページとリンクいただいている(丹瀬ほにほさんも参加されています。)僕の知っている人ばかりで、「やはり」と思いましたね。(笑)


 実際に掲載されたのは176から186ページまで。僕のテーマは韓国でも珍しい体験や用語が多かったらしく、合計18個もの「注」が付け加えられました。他の方の文章についていないのを見て、「わかりやすい文章」を心がけている僕の反省材料になりましたね。(笑)

 ショックだったのは、日本人で自分の写真を送ったのが、僕だけだったということです。さらに許可が取れたのでしょうか?一緒に写っている人に目線やモザイクがありませんでした。みんな、ずるいや…。(笑)でも、この写真のおかげで「趣味家」編集部ですぐ溶け込めた(チョさんがここの編集部で作業していたらしいです。)など、「韓国その7」は楽しい旅行になりました。

 チョさん並びに編集の方、ありがとうございます。
 届くまでフルカラーの雑誌だとは思わなかった、ペルシャたろーでした。参加してよかったです。…あの内容でこんなに原稿料をいただいていいのだろうか?(笑)

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