■録音機というもの
03/04/19
この世に存在する録音機はすべてコピー機だと思いますし、また、そうでなくてはいけないと思います。しかし、オーディオにはまりだしたころ、当時の装置が稚拙だったということもありますが、疑問に思わざるを得ない記事が専門誌を席巻しておりました。例えば、カセットデッキについてのコメント。
「低域はすっきりしているものの、全体としては密度が濃い。特にメタル(メタルテープ。磁束密度が高い)の場合は、よりいっそうのDレンジ拡大が図られる」
「全体としてメリハリ感のしっかりした音」
「低域の伸びや厚みは、価格を超えた力をだしている」
「レンジが広い。粒立ち感良く、繊細な音も出る」など。
このコメントは何なのでしょう?メディア(テープ)との相性もあると思いますが、自己録再でオリジナルと比べてのことでしたら、コピー機としては落第です。コメントの前に「オリジナルに比べて」という言葉を付け加えて読むとより異質さが際立つと思います。このカセットデッキの話は1989年ころの雑誌によく登場したコメントです。点数評価も基準が良く判りません(お買い得感かな、と思ったりもしてましたが。笑)。
地図をコピーするとしましょう。コピーする機械ごとに縮尺が変わったり、ゆがんだり、道が増えたり減ったり。もはや欠陥商品です。僕が1番知りたいのは、オリジナルにどのくらい忠実だったか、という点に尽きます。そして点数評価をする場合、「オリジナルに近かった順」でしてよ、と思ってました。
ご存知のように送り出された信号は、アンプ、スピーカーと、装置を通過するたびに変質を受け、最終的に送り出したときの音と違った状態で出力されます。ですから尚のこと送り出し側がしっかりとしなければ、という思いが強いのです。後にメディアは変わるが信号としては完全にコピーできるCD−Rが出たときはまさに理想的な状態だと喜びました。ところがです。
最近、久しぶりにオーディオ専門誌を見てがっかりしました。CD−Rなど録音機のコメントが1989年のころと変わっていません。オリジナルに比べてどの程度変質を受けたか、は客観データとして載せられないのでしょうか?今はPCを使うなりなんなりで調べられるはずです。あえて言います。「あほか」と。
確かにオリジナルよりも耳当たりが良くなったり、評論家の好みに合うこともあるでしょう。でも、それではやはりコピー機として欠陥品なのです。こんな機械ばかり、そしてこんな進歩しない評論家、雑誌は買う価値なしだと思います。機械はともかく、専門誌については現在、「立ち読みで資金源を絶つ運動」実施中です。
■TWO 03/01/07
ONEを静音化する過程で使用した「デッドニングシート」ですが、もっとよいものがありました。僕と同じようにPCの制振に力を入れておられる城さん(当ホームページとリンク)は「東京防音」の「軽量制振材(レジェトレックス)
TLL-5010」を使っておられました。よく見ると材質、構造が非常によく似ています。というより、そのもの(デッドニングシートがOEMでは?)ではないかと思いました。だとするとTLL-5010は、価格の点(500×1000×1.5mmで4,800
円)で圧倒的にお得です。今後同じ対策をされる方はこちらを強く推奨します。
それでは本題です。電源やCPUのファンはストレージドライブを、ストレージドライブはケース全体を振動させるのが問題と、いろいろ振動対策をしているうち、いっそ振動源を分離した仕様のONEを作れないか?と思ったのです。先頃、星野金属から電源をセパレートにしたPCケースが発売になりました。しかし大きさの点で僕の使っている基板全部を使うことは不可能です。
あれやこれや考えた結果、5インチベイが2つ、3.5インチベイが1つあるミドルタワーケースにフロッピードライブ、サウンドブラスターのフロントベイ、ストームベイを納め、後は大容量ハードディスクを2基搭載して、普通にマザーボードと電源、6つの基板を納めます。これを「本体」とし、もうひとつキューブ型の電源付小型ケースを用意します。
そのキューブケースに最低5インチベイが2つ必要です。そこにPLEXCOMBOとパイオニアのDVD-R/RWドライブを取り付けます。電源はケースのものを使い、IDEケーブルはUSBに変換してケース後のスロットから取り出し、「本体」とつなぎます。
何もこんなややこしいことをしなくても「本体に外付けドライブ」で事が足りるのではないか?と思われる方もおられるでしょう。僕も最初はそう思いました。でも各社の外付けドライブを見るとどう見てもつくりがやわそうで、何より重量が足りません。前から思っていましたがPCのDVD/CDドライブは高速回転のトルクに対して重量があまりに軽いです。これはエラーの面で不利。オーディオ界での高級LD/CDプレーヤーの重量が、トルクに負けないようにしてある事からもわかると思います。
また、外付けは電源も貧弱で、とても僕の理想に程遠く、スペースファクター、コンセントの接続を考えると複数台の使用にも向いてなさそうです。それでキューブケースの使用を思いついたのです。同じ厚みの材質なら小さいほうが強度が増しますし、電源も強力な上、高周波ノイズ、制振や重量増加の対策もとりやすいです。本体をデスクトップ型にすれば、オーディオラックに収めてキューブケースだけが机の上、というスマートな使い方もできます。
欠点はコスト高と電源が2つになるので騒音が増える可能性があることでしょうか。使い勝手も含めて非常に実験してみたいです。といってもまだ弟に借金が残っているので、デスクトップケースはAOPENのHX95辺り。(笑)キューブケースが問題ですね。
完成すれば2代目だということと、セパレート型ということで「TWO」と名づけようと思います。本当に実現するのかな?(爆)
■ONEの静音化 02/11/16
ONEを使い続けて「騒音」が気になっていました。電源を含めて6つあるファン。もはや「爆音」の域(親父が「何だ、映画見てるのか」といっていたくらいです。何も見てませんて。笑)です。発熱の多い部品を使っているのでやむをえないのですが、電源を入れるのをためらうほどになっていましたので、静音化に着手することにしました。
まず、お金をかけずにやってみようと、気流の流れを良くすることから始めました。後面のファンにしたように、シャーシにある前面ファンをガードしていたスリットをすべて取り払います。どうせ前面パネルを取り付ければファンに触ることがありませんし、見えないのでルックスに変化もありません。20分ほどで完了。2mm厚のアルミの加工にもすっかり慣れました。(笑)結果、これまで出ていた「スー」という音がなくなりました。
次に基盤配置の見直しをしました。前面にあるファンで吸気された空気は、2基あるハードディスクドライブの間を抜け、各基盤に当たります。基盤の大きさがそれぞれ違うので、空気の流れがよくなるように組み合わせを変えてみました。1番スロット(AGP)のビデオカードが結構熱くなっていたので、風通しをよくするため、2番スロットに挿してあるサウンドブラスターを3番に移しました。他は入れ替えてもあまり変わりませんでした。
※しかし!その過程で驚くべき現象が起きました。以前にも書きましたが、カノープスのノンリニア編集基盤「DVStorm-RT」は、XP環境で使用すると「スタンバイ」が使えなくなる(タブ自体がなくなる)のです。しかし、僕が使っているマザーボードAopen「AX4B
Pro-533」の6番スロットに差し込んだときだけ、スタンバイが使えるようになるのです。インストール直後はやはりスタンバイタブがないので、以下の手順を踏みます。
「カノープスの指示通りプロファイルを設定する」
↓
「その手順3でなぜか再起動を促されないので、普通の手順で再起動する」
↓
「手順5まで進む」
↓
「次からはOS起動前にDVStorm-RTを有効で起動するのか無効で起動するのか選択できるようになる」
↓
「無効で起動した後、デバイスマネージャで有効にする」
これで、スタンバイタブが出たまま、DVStorm-RTが使えるようになります。当然プロファイル選択画面が要らなくなりますので、「ハードウェアプロファイル」で「有効で起動」を削除します。多分、この組み合わせでないと起こりえない現象だと思いますが、普通に使えますし、すごく便利です。裏技を発見した気分ですね。(笑)
でも、いわゆる「不安定な状態」で使っていることになるせいか、たまに予約録画に失敗します。スタンバイからの復帰に失敗しているのが原因かと思いますが、スタンバイタブを「無理やり出させている」ことになっているのでしょうか?現在は「安定性」を優先して元のスロットに戻しましたが。(爆)
そしてお金をかけて騒音退治することにしました。1番目は電源とCPUファンの交換です。最初についていた電源はケース付属のもので、温度/パワーにかかわらず、冷却ファンが常に全力投球しています。それ以外にも気になるところがありました。スタンバイから復帰すると、たまに「勝手に再起動」するのです。電源出力が安定していないのか、マザーボードと相性が悪いのでは?と思っていました。CPUファンはリテールのもので、約3,000rpmです。これを2,000rpm程度のものにしたいと思っていました。
で、毎度のASCII24で静音/価格の点で調査。AOpenの「無音の響(無音なのに響とは、これいかに?笑)」シリーズの400W電源(約9,000円)とCPUファン(約3,000円)を注文しました。マザーボードと同じメーカーなので相性問題も出ないでしょうし、出たときは堂々と文句が言えると思ったからです。(笑)ところが1ヶ月たっても届きません。なんでも雑誌に紹介されてから急に品薄になったそうで。皆さん、考えることが同じだったみたいです。
そして1ヶ月後、電源のほうが届いたとの連絡が。しかし僕はその前日「TORICAの静U」という電源が発売になったことを知っていました。お店に聞いたところ、ちょうどそれも入荷しているとのこと。静Uはファンの音が無音の響よりも若干静かです。しかし価格が5,000円くらい高いです。弟に相談(迷うことなく静Uにせよとの意見。笑)したり、じゅんしぃに聞いたりと迷いましたが、最終的に店員さんの意見に従い、静Uにしました。後から判ったことですが、AOpenの電源にしなくてよかったです。価格相応の内容だったことが判りました。
早速ファンにコンデンサーの半田付け、ファンガードの撤去、ケースにアルミ箔貼りという定番工作をした後、取り付けてみました。スイッチを入れてみてびっくり。断然静かです。今までの電源に比べると「音がしない」といっていいレベルです。安定度も文句なし。更に!どうしても取れなかったMTV2000のVHF帯前半に入っていたノイズがなくなったのです。うすうす電源のノイズではないかとは思っていたものの、アルミシールドしていたので別の原因と予想していたのでした。どうやら最初の電源は相当な「毒電波」を出していたようです。画質が全体で向上、音にも効いているのではないでしょうか?
電源が静かになると別の騒音源が耳につきます。CPUファンが届き、取り付けてみます。じゅんしぃが先に手にしていて評価がよいこともあり、安心していたのですが、実際に取り付けてみると逆に「ぼおおー」という太い音になってしまいました。この無音の響CPUファンは背が高く、僕のケースでは側板に接近、更に後面2つの排気ファンのうち1つの吸気を妨げる形になってしまったのです。これでは使えません。泣く泣くリテールに戻し、無音の響を弟に譲りました。
CPUファンよりもうるさいものがありました。後面2つの排気ファンとビデオカードのファンです。今使っている後面2つの排気ファンは、流体軸受け24dB、3,200rpmのもの。これをもっと静かなものに交換しようと思い、ボールベアリングですが薄型、23dB以下、3,500rpmのものにしました。で取り付けたところ、むしろうるさく。(泣)回転数が上がっているのに1dB以上静かなんて変だなーとは思っていましたが、やはり(スピーカーの測定と同じで、各社の測定方法が統一されてないのか!)。流体軸受けは回転数が高いと高音を発生しますが、ボールベアリングは太い音が出ます。また、薄型のせいで内部の騒音を外に漏らしやすくもなったようですね。これも元に戻しました。別のアプローチが必要です。
現在はやや排気が勝っていて、ケース内圧が「負」で、吸気音が聞こえます。では、後面2つの排気ファンのうち
a.1つを逆向きに
b.2つとも逆向きに
取り付け、吸気にしてはどうか、と思ってやってみたところ、aのほうは騒音が変わらず、bのほうは吸気音が聞こえなくなりました。しかし両方とも、ケース内温度がゆっくりと上昇していきます。この季節で42度は危険です。どうやら、ケース内圧は、「負か、やや負」の状態がいいみたいです。
ファンを元に戻し、「負」の状態を維持しつつ、低電圧でファンを駆動して回転数を落とすことにしました。抵抗を使うのが安易でよいのですが、せっかくの電力を熱に変換して捨ててしまうのが、けちな僕には許せません。それで、12Vコネクタから7Vを作り出すことにしました。ファン低電圧駆動専用にします。※失敗しても買いなおせばよいので大丈夫です。事故が起きたときは自分で責任を取ってみましょう。(笑)

こういったコネクタを用意します。
Aがメス型、Bがオス型。Cがファンに行く2ピンメス型。
Aにつながっているコードの色に注目してください。
上から
黄:+12V
黒:GND
黒:GND
赤: +5V
です。
Cへは+12Vが供給されるのが判ると思います。

ピンのストッパーを押しながらコードを引くと、このように分解出来ます。
ストッパーを押すのは「つる首ピンセット」がやりやすいですね。
僕はタミヤのをお勧めします。(笑)

黄色と黒色のBへ行っているコード(太いほう)をニッパーで切ります。

黄色いコードを元の+12Vのほうへ。
黒いコードを今度は赤いコードが入っていた
+5Vのほうへ挿します。
この+12Vと+5Vの差分で+7Vが作り出せるのです。
そしてノイズ対策にツイストしておきます。
5分ほどで出来る簡単な工作ですが、
間違えないようコネクタの向きに注意します。 |
実際にファンに接続してテスト。予想通りに静かになりました。しかし、電力7/12、回転数も7/12で、排気が追いつきません。見る見る間にケース内の温度上昇。(泣)
となると、後面ファンをあきらめて、ビデオカードのファンをこのコネクタを使って回転数を落とすほかありません。実際、ビデオカードのファンのほうが回転数が高く、甲高い音を出していてうるさいのです。しかし発熱が大きいのも事実。吸気のロスをもっと減らしてケース内温度を下げれば何とかなりそうです。
前面の吸気ファンの直後にあったハードディスクドライブを、使っていなかった3.5インチベイに移しました。ドライブをはずしたハードディスクマウントは当初、そのまま残して、空気を直接基盤に導く通路にしていたのですが、どうも共鳴音がするのです。正方形断面に近いので定在波、共鳴が発生しやすいかもしれません。で、撤去。ここまでで何と!ケース内温度が10度以上も下がりました。これでビデオカードファンの低速回転分を稼げそうです。アルミは冷えるのでマウントがヒートシンクとしても機能するのでは、と思っていたのですが、僕の環境では、熱を蓄積するコンデンサーの役をしていたようです。今まで何やってたんでしょう?(笑)
しかし、それでも「ひぃぃぃぃーん」というファン以外の音が聞こえます。ビデオカードファンが十分に静かになったのに、この音は変わりません。むしろ目立っています。ケースを開放しているときよりも閉めたときのほうが大きいので、定在波かと思ってフェルトを内部に貼ってみましたが効果がありません。ケースを閉じた状態で側板と底を触ってみました。すると「ひぃぃぃぃーん」という音が止まりました。そう、例えるならファンが音源となり、ケースを胴とした楽器になっていたのです。アルミの共振が原因でした。僕は今、このケースが気に入っています。いろいろ調べましたが全面2mm厚のミドルタワーケースなんてものは、これしか存在しません。だからこそ、その厚みで共振するとは思っていなかったのです。
対策ですが、またいつもの鉛テープを貼ることも考えましたが、側板に貼るには細くて面倒です。思い当たるところがあって、オートバックスへ向かいました。そうです。カーオーディオ用のドア内側に貼る防振シートを使ってみようと思ったのです。しかも低温から高温まで過酷な条件で使われる車用、熱ではがれては困るPC用にもってこいではありませんか!
僕が買ったのは「デッドニングシート」というもので、構成は接着剤を兼ねたゴム(ブチルゴムに似ている)とアルミ箔の1.5mm厚。大きさは480×500mmで2,980円でした。結果的に2つ買いました。鉛より圧倒的に安いですし、今回の共振をとるには弾性防振材のほうが適していると思います。
もともと鉛テープを内部フレームと外装パネルに貼っています。でも、はがすのが面倒なのでそのままデッドニングシートを貼っていきました。

側板内側です。
防振用に貼ったゴム板の上からシートを貼っています。 |
最初に鉛テープを貼ったときよりも丁寧に、そしてしつこくフレームを覆って行きました。5インチベイの隙間と特にサウンドブラスター、Storm
Bayの隙間を埋めました。「ドライブ」と違って薄く、内部の音がよく聞こえたからです。そしてCDを聴いているとき高速回転でPLEXCOMBOが唸るので、その周りもしっかり貼りこみました。
それでもとりきれない共振音があってので、稼動状態で耳を澄ましたところ、マザーボードのヒートシンクがCPUファンからの風で共振していることを発見、1番外側のフィン両方にデッドニングシートの小片を貼り付けることで解決しました。
結果、共振音は消え、以前使っていたVAIO並みの騒音になりました。ああ、ハードディスクにアクセスしているのがよく聞こえる。(笑)相乗効果として、PLEXCOMBOで聴くCD(PLEXは低音が薄いですが、音がぱっと広がります。パイオニアは低音がいいのですが、音場が狭いです。Windows Media Player時)の音が、音像がはっきりとし、消え行く余韻、音場感拡大、低音もがつん、と来るようになりました。これに比べると以前の状態は、もやがかかったように感じます。最初に貼っていた鉛テープやゴム板との相乗効果なのか、デッドニングシートだけでもこの効果が出たのかはもう確かめるべくもありませんが、大満足です。このシート、お勧めです。
考えてみると僕のケースは、すべて同じ厚みで同じ材料なので余計、共振音がしたのかもしれません。
静音化で改めてケース選びとその対策の重要さを感じました。
1.アルミケースは、冷却よりも高周波ノイズ対策として使う。
2.アルミケースは共振するので防振をしっかりする。
3.大きなケースほど熱対策が容易になるが、共振対策が難しくなる。
4.ミドルタワーでは、使っていないマウントははずす。
5.理想はフレームが1.5mm以上の厚みの鉄で、外装が全面2mm厚のアルミケース。
今回はお金を無駄に使いましたが、それ以上に勉強になった感じです。

内部全景。だらしなく垂れているのがサウンドブラスターとStorm
Bayのケーブル。こればかりは自作出来ませんね。 |

ハードディスクマウントを撤去。10度も温度が下がるとは。 |

スパイラルを使ってケーブルをまとめるとともに、空気の流れの改善も狙いました。初期状態に比べてずいぶんとすっきりしたと思います。 |

共振していたマザーボードのヒートシンク。もっとごついものにして欲しいです。 |
■やってよかった 02/08/19
嘘をつくPCの原因がわかりました。ここで書きましたが、HDにエラーが見つかるも調べて異常がないという現象です。「遅延書き込み」が原因ではありませんでした。
VAIO内の録画データ(ソニー独自の方式GIGA
POCKETで記録したもの)をせっせと「MPG2」に書き出し(AVIかMPEGで記録するものの方がいいですね。VAIOは手間、時間がかかる上、変換時の劣化がありますから)、「ONE」に転送して、ようやく中身を一掃、後は「出荷時の状態にリカバリ」して親父に渡すだけになりました。
リカバリついでにBIOSを最新のものに変えておこうと思いました。以前、ソニーのサポートページで最新のものと入れ替えておいたのですが、それから大分経っています。今はどうなのかと見に行ってきますと、以前とまったく変わらない状況でした。要するに半年ごとに登場する新製品のおかげで、僕のPCV−R62のサポートは打ち切られていたのでした。
弟に相談すると、「あの基盤(マザーボード)を作ったメーカーのページへ行ってみろ」とのこと。いわれてみればその通り、ソニーのPCは自社ですべて開発したわけでなく、いろいろなメーカーから部品を寄せ集めて成り立っています。で、検索したところ、使われていたのは「ASUSTeK」の「P3B-1394」というマザーボードだということがわかりました。ここは大本のメーカーだけあって、現在に至るまでBIOSのアップデートが行われています。
バージョン「2002」と「2003」があったので「履歴」を見たところ、2002の方に「32GB以上のHDDのサポート」とありました。なんと!R62のマザーボードは大容量HDDに対応していなかったのです。僕は81.9GBのHDDを取り付けていました。…エラーが出るはずです。(笑)
BIOSを最新のものに入れ替えた結果、エラーが出なくなり、さらにBIOSのパワーマネージメント設定で「S3」に対応するようになりました。今まで「スタンバイ状態」になったときは、冷却ファンがゆっくりと回っていましたが、S3のおかげでファンが完全停止するようになりました。電気代が助かります。その代わり、「シャットダウン」のときもキーボードが生きている状態になりました。つまり電源が切れている(
パワーランプ消灯)時もキーボードを触るだけで電源が入るようになったのでした。ちょっと気味が悪いですが、BIOSに設定が見当たらなかったので仕方ないですね。(笑)R62、生まれ変わった感じです。まだまだ使えますよ!
BIOSを入れ替えた直後は、「新しいハードウェアが検出されました」のダイアログが開いて「オーディオドライバ」を要求されますが、正常に作動していたR62であれば、すでにドライバがインストールされていますので、「スキップ」または「キャンセル」を続けるだけで、次からはこのダイアログは出なくなります。万が一そのドライバがないときもリカバリディスクで再インストールするか、ASUSTeKのP3B-1394のサポートページにドライバがあるので大丈夫です。アップデートはまめにチェックしたほうがいいですね。それにしてもRシリーズはビデオ編集マシンなのですから、ソニーのページにも大容量HDDサポートするBIOSくらい用意してほしかったです。
もう1つ。ここで書いた「3極モーター」というのは僕の勘違いでした。CPUファンと吸気ファンが3本コードだったのでそう思ったのですが、これは、「+」「−」と「回転数モニター」のコードでした。なので、コンデンサの取り付けは可能です。HDDの件といい、僕ってまだまだですねぇ。(悲)
MTV2000の予約録画を使っていて気になったことがあります。それは時計の正確さです。PCの時計は個体差があるでしょうが1日に1〜2秒ほど狂います。R62はチューナーでNHKの正午の時報を感知して毎日時刻を合わせていたのです。MTV2000にその機能はありません。しかし、ウインドウズXPには、「自動的にインターネット時刻サーバーと同期する」機能があります。タスクバーの時計をダブルクリックすると設定の画面にいけるのです。これはPCがインターネットに接続している場合のみ同期が行われる便利なもの。1度同期を取ると次は1週間後の同じ時刻に同期を取ってくれます。
でも時刻の同期が1週間に1度というのが気に食いません。上記のようにわずかな狂いも「ちりも積もれば山」という結果になります。設定画面に調節するところがなく、調べてみると「レジストリ」の編集で変えられることがわかりました。
レジストリは、本などでよく「自分の責任で」とか「自信のない方は手を出さないほうが」と書かれています。自分の責任でというのは当たり前ですけど、後者については僕はとめません。むしろどんどんやるべきだと思います。このレジストリについてはBIOSまで書き換えられることはないので、失敗したら再インストール(出荷時の状態にリカバリ)すれば済むことです。まったく問題ありません。それとも僕の1ヶ月に10回を超える再インストール経験で感覚が麻痺してるだけかもしれませんが。スキルはあがると思います。(笑)
やり方はこうです。スタート→ファイル名を指定して実行で「regedit.exe」と入力、OKします。これでレジストリエディタが起動します。それで「HKEY_LOCAL_MACHINE\System\CurrentControlSet\Services\W32Time\TimeProviders\NtpClient」の位置までたどって(\はフォルダの前の「+」を開く意味)ください。ここが時刻同期の周期を管理しています。その「SpecialPollInterval」(値の名称)
の「値のデータ」は「93a80」となっているはずです。93a80は16進法なので10進法に直すと604800。意味は7日間(604800秒=7×24×60×60秒)です。
ここでは、10進法で入力が可能なの(チェックを入れる)で、1日「86400(86400秒=24×60×60秒)」に書き換えてエディタを終了するだけです。試しに同期を取ってみてください。成功していれば、「次回の同期」が24時間後になっているはずです。
予約録画を多用する僕は、XPにしてよかったと思いました。そうそう、安売りしていたので、フラットケーブルをシールドつきスマートケーブルにしたのですが、こちらの方はあまり効果が実感できませんでした。(悲)
■それから 02/08/02
「ONE」のそれからです。MTV2000を予約録画終了後に「スタンバイ」にはいるように設定していたのです。ある日予約録画中、デコーダカードを使って録画済の番組をTVに出力して見ていたのです。そして予約録画が終わる時間。「20秒後にスタンバイに入ります。キーボードかマウスの操作で解除出来ます。」というダイアログが表示されます。直感的にまずいっ、とマウスに手を伸ばしましたが届かず、デコーダカードが動いている途中に強制的に電源が切れてしまう、ということがありました。
スイッチを押してみたところ、何事もないかのように起動したのですが、なぜかLANが死んでます。あらゆる設定(BIOS含む)を調べても原因不明で、仕方なくまたOSを再インストールしました。しかし!直らなかったのです。で、弟に相談すると「CMOSクリアしてはどうか」という答え。マザーボードはCMOSをクリアすることでシステムの初期値設定に戻ることが出来るのです。
見事直りましたが、そのためにほとんど裸の状態まで分解する必要がありました。ついでにと、前回やり残した「冷却ファンにノイズキラーコンデンサの取り付け」をすることにしました。TVにドライヤーを近づけるとわかりますが、ビート状のノイズが入ります。原因はモーターから出るノイズ。MTV2000のVHF帯でも若干、そのような傾向があったのです。
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1円玉との比較です。商品名は「積層セラミックコンデンサ」で、容量は0.1μF(マイクロファラッド。コンデンサの表示は「104」)です。 |
コンデンサの足をそれぞれ「+」と「−」に半田付けします。モーターから出るノイズを防ぎたいので、なるべく近くを狙うのがコツ。僕は半田付けが好きで、0.5mmまででしたら簡単に出来るのですが、今回はコードが細く、すぐに熱が伝わってしまい、半田付けできる温度になると被覆が解けてきて困りました。絶縁は、ビニールテープを巻く余地がなかったので、ブチルゴムを使いました。熱がこもらないようにコンデンサの頭を避けます。

ケース後ろのファン。 |

ビデオカードのファン。 |

電源のファン。 |
CPUファンとケース前面のファンは3極モーターでしたので、コンデンサはつけませんでした。また、HDDの固定をより完全にするためにHDD側面に鉛テープを追加。がっちり決まり、さらに相乗効果としてアクセス音が聞こえないレベルまで落ちました。
結果はというと、確かにビート状のノイズは減りました。しかし、劇的ではありません。やらないよりはやったほうがましかな?というレベルで、苦労した割には報われていない気がします。
まぁ、やるだけやったのですから、よしとしますか。後は内部配線をすっきりさせるため、フラットケーブルをシールド付スマートケーブルに変えるくらい…。ああ、またお金がかかるっ。(泣)それにしてもなぜLANがCMOSクリアで直ったのでしょう?
うーむ。
■ホームページも作れるビデオデッキを自作する
02/07/22
PCを自作しました。これは、PCをあまり知らない者(文系)が初めて自作するとどうなるか、という記録です。PCに詳しい弟がいなかったらこんなことはやろうとも思いませんでしたし、また、できなかったと思います。
製作動機
目的は強化版VAIO。僕は自分のVAIOが気に入っていました。少々の不満がありましたが。しかし、その不満が限界に達したのです。それも我慢が出来ないほど。
不満は3つありました。
1.嘘をつく。
2.スキャナやデジカメでUSBを使った後、再起動しないとスタンバイ状態に入れない。
3.TVゲーム画面のキャプチャが出来ない。
1番目が最も困っているもので、録画用に増設したドライブに、エラーが見つかりましたと嘘をつくのです。警告ダイアログが開いた後、クラスタチェックに入ります。15時間ほどかかってチェックを終えると決まって「エラーは検出されませんでした」と出るのです。「すべてのリムーバルディスクの遅延書き込み」がオンになっているため、ウインドウズを終了または再起動する際、書き込み完了前に電源が切れているのもエラーが出る原因かもしれませんが。これがもう6回ほど体験していまして、うんざりしています。原因不明。
2番目はウインドウズ98のせいだと思っています。リソースが足りなくなってスタンバイに入れなくなるのです。USBを抜いてもまだ使用状態だと思っているようです。予約録画のためにスタンバイは必要です。また、このおかげでUSBを使う作業(スキャナやデジカメを使ったり)が億劫になっていました。問題を回避する1番の方法は、OSの入れ替えです。リソースのコントロールに長けたウインドウズ2000かXPにすれば良いのですが、残念ながらメーカーPC。OSだけを入れ替えても、他の専用ソフト(GIGA
POCKETなど)がサポートされない可能性が高いです。下手をすると認識してくれなかったり。
3番目はキャプチャをコントロールするGIGA
POCKETが、擬似NTSC信号を受け付けないらしく、ゲーム画面の録画ができないことです。スーパーファミコンやセガサターン、PS1、PS2は全滅でした。なので、いちいちデジタルビデオに録画してからキャプチャしていたのです。ただしPS2でもDVDゲームのムービー画面では録画することが可能です。この不満を解決できる話を聞きました。先輩と友人が買ったビデオキャプチャーボードで、TVゲーム画面の動画・静止画の両方が記録できたというのです。具体的に言うとI/OデータとNECのキャプチャーボード。どちらも実売2万円ほどの商品です。
自作すれば、全ての問題は解決か?と、弟に相談に行ったのです。実現可能かもしれないが、といわれました。「が」とは何だ、と聞くと、とりあえずやりたいことと、欲しい機能について書いて、各メーカーのHPで部品を選んでみろ、ということになりました。
仕様を模索
VAIO強化版を目指して希望を書きます。
1.CPUはPentium 4 2GHz以上欲しい。
2.今使っているVAIOで便利だったので、前面パネルにビデオ入出力、USB端子、IEEE1394(iリンク)端子が欲しい。
3.PCとアナログアンプをノイズから切り離すために、光音声出力端子が欲しい。
4.ハードディスクをなるべく容量の大きいものにしたい。
5.DVD-R/RWドライブが欲しい。
6.OSはウインドウズXP
7.予約録画可能なTVチューナー付ビデオキャプチャーボードが欲しい。
8.ケースはアルミが理想。
9.マザーボードにLAN端子が欲しい。
そして弟にいちいちお伺いを立てながら仕様が決定。
弟がいないとき、わからない単語は情報・通信事典「e-Words」で、製品情報はASCII24で調べました。
パーツ |
メーカー |
商品名 |
選考理由 |
CPU |
intel |
Pentium4 2.0AGHz Box |
このときはもっと上の周波数のもありましたが、キリもいいし、十分かと思ったので。 |
メモリ |
Bulk |
512DDRSDRAM |
僕のVAIOが256(限界)MBなので512もあれば安心かと。 |
マザーボード |
EPOX |
EP-4BEAR |
新製品。何かFSBとかいうのが533で、拡張性がどうたらとか弟に強く勧められて決定。RAIDとUSB2.0を装備。 |
OS |
Micro Soft |
WINDOWS XP Home Edition OEM版 |
OEM版のほうが安いそうです。 |
HDドライブ |
MAXTOR |
4G160J8×2 |
ハードディスクレコーダーとしては容量が大きいに越したことはありません。また、編集するにも容量が必要ですので、160GBを2基で行きます。 |
DVD-R/RWドライブ |
Pioneer |
DVR-04J |
価格の点でこれしかなかったです。 |
ビデオカード |
ELSA |
GLADIAC 925ViVo |
新製品。VAIOのはG-Force 2
GTSでメモリが64MBだったのですが、G-Force 4
Tiでメモリ128MBを弟に強く勧められました。 |
TVキャプチャカード |
Canopus |
MTV2000 |
ゴースト低減機能とStorm Bayとの兼ね合いから。 |
DV編集ボード |
Canopus |
DVStorm-RT Light |
iリンク端子とStorm Bayとの兼ね合いから。 |
ボードオプション |
Canopus |
Storm Bay |
iリンク端子とフロントパネルにビデオ入出力が必要なので。 |
デコーダカード |
VertexLink |
REALmagic XCARD |
新製品。VAIOは他の作業をしていてもTVに録画したものだけを独立して出力できたので、同じことがしたかった。 |
サウンドカード |
CREATIVE |
Sound Braster Platium Audigy |
光入出力と音にこだわるのだったらと、弟に勧められました。iリンク端子付。 |
この時点で価格を調べて恐ろしくなりました。予算の1.5倍です。最低限必要なもので組んでから、後々継ぎ足して行く(VAIOからHDDとビデオーカードを流用する)のはどうか、と思ったのですが、「XPはライセンス認証があって面倒なのだ!どうせ組むなら1度に組め」と弟に説教を受け、計画はいったん頓挫します。
価格を押し上げているのはカノープスのDV編集基板です。でも前面に入出力端子をつけるには必要です。検索を続けた結果、I/Oデータから同じ機能で価格が半分ほどの商品を発見しました。MPEG-2ハードウェアエンコーダー搭載TVチューナーボードGV-MPG3TV/PCIとD-VHS&デジタルビデオ編集ボードGV-DVC3/PCI、そしてフロントアクセスユニットGV-FRONTの組み合わせです。特にTVのほうはビデオ入出力・リモコンも装備(つまりデコーダカードも省略できる!)しています。でもフロントアクセスユニットが黒色なのが気に入りません。すごく迷いました。画質や編集で評判のよいカノープスの基板に未練があります。カノープスのQ&AでDVStorm-RT
Lightはゲーム画面の録画はできない、とありますが、MTVシリーズはどうなのか?実際に使っている人に意見を聞こう、とリンクいただいているSLASHさんにメールしました。
意を決する
MTV1000を使っているSLASHさんに検証してもらったところ、ゲーム画面の入力は可能なものの、録画できないことがわかりました。他にもいろいろとアドバイスいただき、感謝です。そんな矢先、VAIOの夏モデルが発売に。今度のPCV-RX-x6シリーズは、x5シリーズに比べてほとんど変わっていないものの、僕にとって十分な性能。でもゲーム画面の録画ができないのは同じですし、また今回のようにOSの不具合という根本的な問題に遭遇したら…。メーカーPCを2年で買い替え続けるか、それとも自作で延命を計りつつ5年以上使うか。
結論が出ました。どのみちI/Oデータの基板もゲーム画面のキャプチャを保障していません。この問題をあきらめ、「毒食らわば皿まで」、後から「高いほうにしておけばよかった」と悔やむよりも先にやるだけやって後悔することにしました。カノープス案、復活です。資金のほうは、弟に借金することにしました。ええ、10万円単位で。(笑。しかしなぜにお金を貸すとき、そんなにうれしそうな顔をするのだ!?)
そしてけんけん君からPC情報のメール。残念ながら意を決した後でした。
ケース探しを開始。VAIOと同じくらいの大きさでフロントパネル下段にStorm
Bayを取り付けたかったので、星野金属のA350を候補に上げました。しかもアルミです。シンメトリーなデザインは好きなのですが、問題は価格が高いこと。検索を続行。一時はアルミで気に入ったのが見つからなくて、スチールにしようかとも。デスクトップ型、というのがオーディオ機器みたいでいいなと思っていたらベイやスロットの数が足りなかったり。そうしたらそこそこよいものが見つかりました。ティーバードのTB-2000シリーズです。アルミでシンメトリーデザイン。大きさ、スロット、ベイの数もよし、しかも星野金属のよりも重量があるということは、アルミを贅沢に使っているようです。さらに新しいシリーズはフロントパネルもアルミ。星野金属のA350はABS(強化プラスチック)です。ティーバードに決定です。
通販でそろえようかとも思いましたが、サポートや送料のことを考えて、県で一番安い店に見積もりをお願いしました。僕の知り合いがそこの主任になっていてびっくり。思わぬめぐり合わせです。おかげで相談しやすくなり、注文に入りました。5月上旬のことです。パーツが多いので、全部そろってから取りに行くことにしました。支払いもそろった時点の価格で。
新製品のためかビデオカードの入荷だけが未定のまま、5月下旬に。その間にパーツの価格が変動します。特にCPUの値下げが激しく、気分に余裕が。この分を弟に返すか、更なる高周波数のCPUにするか、メモリに回すかで迷います。情報を集めた結果、体感できることに使うのに決定。メモリを512×2にすることにしました。
このころ、こんな情報を目にしました。PLEXTORというメーカーのCD-R/RWドライブは、「Vari
Rec」という機能があり、レーザーの強さを自分で設定してCDを焼けるそうなのです。しかも音質重視設計の工夫、理論が満載のドライブ。僕のつぼに入りました。お金はないですが、心の奥から欲しい気持ちがとめどなくわいてきます。弟にその話をしたら、「ええい、買っちまえ!」お金なら貸すと。笑顔で。ああっ。見るべき情報じゃなかったのかもしれません。
製作開始
6月15日にそろったとのメールが入りました。土曜日ですが、そのときに限ってちょうど僕は休みでした。弟を連れて引き取りに行きます。見落としを防ぐためです。ところが、この日は結局右往左往することになりました。まず、防振対策を徹底したかったので、ドライブが接触する部分すべてをゴムのワッシャーで浮かしたかったのですが、あいにく数がそろいません。これも注文しておけばよかったと後悔。家へ置きに戻り、ケースを見ようと開けてみました。あっ、と絶句。メーカーのホームページで冷却ファンは3つと書いてあったのに1つしかついていません。説明書を見て納得。3つ「取り付け可能」の意味だったのです。紛らわしい書き方に弟と2人で憤慨。お店に引き返し、ファンを購入。2つでよかったのですが、どうせなら低騒音のものと3つ購入しました。ゴムワッシャーを他の店に探索します。しかし見つからず、あきらめました。
その夜、箱を並べて記念撮影。そして組み立てに入ろうと、マザーボードの箱を開けて愕然とします。「LANがついてない!」その代わりにUSB端子が4つも!!このFSB533の基板は新しくて、メーカーのページにも載っていませんでした。(当時)それでASCII24で比較して選んだものでした。その情報が間違って掲載されていたのです。価格も高いので気分は最低。しかもケースの裏も見てまたショック。設計思想が古いのか、現在の脱着式I/Oポートパネルと違って、このTB-2000は特定の基板を対象に穴を開けていたのです。いまどきゲームポートが前面についている段階で怪しい気はしましたが。(笑)どちらも使えません。とりあえず、このケースに合った基板を探すのと、マザーボードの返品交換が利くのか店と交渉することにして次の日に。

記念撮影。箱の捨て場に困ります。

直に穴開いちゃってるよぅ。 |
日曜日。月曜日にマザーボードの返品が利くのかどうかメーカーに聞いてもらえることになります。とりあえず店頭在庫のマザーボードを観察しました。しかしFSB533、LAN、USB2.0となるとケースの形状と一致するものはありませんでした。こうなればケースのほうを加工するしかありません。店頭にあった1番僕の要求に近いAOpenのAX4B
Pro-533という基板を購入して帰りました。RAIDがない代わりにATA133という機能があるらしいです。
つづく。
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