Il Mare THE PERFECT COLLECTION

韓国版スペシャルエディション

日本版パーフェクトコレクション
 9月に入って、日本版イルマーレに別バージョンがあることに気づきました。4月28日に発売していたようです。(笑)パーフェクトコレクション(以下、PC)は2枚組みになり、本編に加えてメイキングが独立して付く仕様。これは韓国版スペシャルエディション(以下、SE)と同じですので、僕はスペシャルエディションに字幕を付加したものではないか?と予想しました。もしそうなら価格はともかく、画質、音質ともに最高水準なイルマーレを日本語字幕で鑑賞することが出来ます。早速取り寄せ、本当にパーフェクトな内容なのかどうか調べてみました。

 とりあえずパッケージは韓国版SEに負けないくらい豪華なものになっています。中には封入特典として「2001年日本劇場公開時のプログラム(パンフレット)復刻版(B6変形)」と「封筒に入ったポストカードセット」。僕が存在に気付いたときはすでに劇場公開が終わっていましたので、プログラムは非常にうれしいおまけです。紙質もとてもいいですね。

 それではメインの画質比較です。同一PC、再生ソフト、画像ソフトを使っています。共に「オリジナル収録サイズ(720×480)」で取り込みました。結果は…。↓

日本版PC:リージョン2/日本語字幕あり


韓国版SE:リージョン3/字幕は英語のみ
 もうお判りですね。日本版PCは、以前とまったく同じ画質です。韓国版SEに遠く及びません。もちろん音質も同じ。何が変わったかというと、イ・ヒョンスン監督のオーディオコメンタリーとその日本語字幕が入ったところです。期待していただけにがっかり感は大きく。監督のオーディオコメンタリーがなかったら辛い仕様です。

 さて、気を取り直して特典ディスクに目を向けてみましょう。↓

韓国版SE:メニュー画面


日本版PC:メニュー画面

 多少収録内容に差異ありますが、共通していて判りやすいメイキングで比較してみました。メイキングは素材がVHS程度でもともと高画質ではありません。


韓国版SE


日本版PC

 韓国版SEはコントラストと彩度が強めです。白が飛び、暖色系の色がにじんで見えます。それに比べ日本版PCは、きれいに見えるよう補正されています。それは次に紹介する夜のシーンでも顕著に現れます。



韓国版SE


日本版PC

 韓国版SEはツリーの電飾がにじんでいます。にぎやかな感じをかもし出しているといえなくもないですが。(笑)日本版PCは黒が引き締まっています。そのためノイズも減って見えますね。では解像度はどうでしょうか?次のシーンではっきり判ります。



韓国版SE


日本版PC

 大体どんなスタッフが何をしているのかが判るのは、韓国版SEだと思います。キーになるポストも確認できます。



韓国版SE


日本版PC

 ここでも暗闇の情報量の差が判ると思います。ひょっとしたら日本版PCは、ノイズキャンセラーをかけたために解像度が若干損なわれたのかもしれませんね。


 画質について、僕には明るいシーンでは日本版PC、暗いシーンでは韓国版SEがきれいに見えました。後はご覧になった方の判断にお任せするとして、収録内容で大きく違うのは日本版PCに「A Walk with Memories:“映画の中に-イルマーレ”」が収録されていないことです。おそらく韓国KBSの特番だったために収録されなかったのだと思いますが…。

 他の違いは主に予告編で、日本版PCは韓国版SEに収録していない日本劇場公開予告を含んでいます。その代わり韓国の予告を含んでいなかったりしますが。(笑)ただ韓国語の苦手な僕にとって日本版PCの日本語字幕は、非常にありがたいです。この作品のファンなら、監督のオーディオコメンタリー、メイキングの内容はきっと知りたいはず。今回の日本版PCは持っていていいアイテムだと思いますよ。ちょっと苦しいですか?(爆)

 さて、実は今回の比較ページ作成中、韓国版SEで初めて気付いたことがありました。隠しコンテンツが存在するのです。そう、ちょうど「猟奇的な彼女ディレクターズカット版」の特典ディスクにあったように。58分18秒収録されてます。日本語音声、そしてなぜか日本語字幕入りです。(笑)↓


韓国版SE
右上に注目。

05/10/02


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