ICO イコ

イコって女の子の名前だと思っていたよ。
ICO劇場第一話
「逢い引き」
〜達吉とおみつ〜


「お前のおっ母さんが二人の仲を認めてくれねぇんだったらしょうがねぇ。
…おみっちゃん、一緒に逃げよう。」

「嬉しい!達吉っつあん。」
「では今宵、両国橋で。」



ざざーん





「遅いわね、達吉っつあん。」


ー!?


「ああっ、達吉っつあん!!!」



ICO劇場第二話
「かどわかし」
〜続・達吉とおみつ〜


「か弱い娘一人に、ずいぶん見っとも無いことしなさるじゃありませんか。」
「達吉っつあん、素敵。」



「うるせぇっ!」
「うわっ。」
「キャーっ。」



「嫌っ、助けて!」



「へっへっへっ。」
「…うぐぐっ…こ、今回はこの辺で勘弁しといてやる…。」




どかっ!
「うるせぇっ!」


ICO劇場第三話
「心中」
〜続々・達吉とおみつ〜


「おみつ、こうなったら仕方がねぇ、あの世で一緒になろうじゃねぇか。」
「わかったわ、おまいさん。しっかり手を握ってますわ。」



ぱっ
「うわわーっ、お、おみつ!」


「おみつ、おめぇ、何で手を!?」



「ごめんなさい。私、他にいい人が…。」









………








ひゅっ










たぱーん


 と、まぁそんなわけでPS2の「ICO イコ」にはまってます。上の「ICO劇場」は本編ストーリーとは全く関係ありませんが、「要素」は盛り込みました。(爆)

 ゲームの目的は城からの脱出。「ペルシャ」系ですが、アクション主体というよりは、部屋の仕掛けを解くためのパズルが40%、戦闘20%、残りがアクションという感じです。何といっても雰囲気がいいですね。その世界の中で嘘が無いのでしっかりと入り込めます。

 BGMが無く、周囲の自然音(風や鳥の声など)以外は、響き渡る2人の足音と息遣い。特に走ると2人で「はぁはぁ」いっているところがリアルです。リアルといえばそれを補助するように振動機能を上手く使っています。それは手をつないで走るとき、手をぐっぐっと引っ張っている感覚を再現しているのです。

 前記のように自然音だけで人の気配がしないので、「ひょっとしてこの世界には2人きりしかいないのではないか」と思ってしまいます。更に少女は自分からはしゃべらず、話しかけてもイコと言葉が通じません。しばらくしないと少女の名前すら判らないのです。そして隙あらば謎の「影」が少女を連れて行こうとします。ゲームの中なんですが、何か守ってやりたい気持ちが実感できますね。ちょっとヤバイです。嫌がる少女を無理やり連れまわして無人島でデートしている気分、でしょうか。(爆)この無理やり感もモーションで再現されてます。少女の足音が「ぱたっ、ぱたたたたたっ」って。引きずるように。この動きと音は見事です。必見ですよ。

 動きはカニ歩きが出来ない以外TR1に近いですが、ものすごく簡単に操作できるようにされてます。欠点はTRの「自分中心」と違い、バイオハザードやサイレントヒルと同じ「画面中心」のため、カメラの位置で十字キーの入力方向が変わってしまうことです。おかげで走りジャンプが必要なところで上手くまっすぐ飛べず、何度かお亡くなりになってしまいました。(TR方式だったら絶対に上手く出来たのに。泣)自由度はメタルギア・ソリッドほどではないですが、結構あります。「心中」しようとすると「ICO劇場」のように手を離されますけどね。(笑)

 正直いって3つ目のセーブポイント(そう、ここがポイント。「どこでもセーブ」ではないのです)まではそんなに面白いとは思いませんでした。しかし、敵が出てくる辺りから俄然面白くなってきました。昨日も朝までつい。

 というわけで今夜も眠れそうもありません。ICO普及委員会、ペルシャたろーでした。02/01/19

「助けてくださいっ。」
「ふふふ。」

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