川本喜八郎コレクション
三國志
ROMANCE OF THE THEE KINGDOMS


■箱の正面
 関羽は人情味があり、視野の大きい豪傑として描かれます。神様として祭られる関羽の像はほとんど「赤面」なのですが、人形劇の関羽はそんな感じではありません。中国映画の三国志でも関羽のメイクが真っ赤だったのに比べると不思議な感じです。正義=白のイメージでしょうか?

 人形劇ではユーモアがあり、女性に弱いところがあって意外でした。忠義に厚く豪傑なのは変わりませんでしたが。

 有名な赤兎馬の主となったところは印象深いです。僕の読んだ漫画では、曹操からの貢物として譲られるのですが、人形劇だと自分から赤兎馬を譲ってもらえるように願い出るのです。積極的ですね。(笑)

 また、赤兎馬がなかなか慣れず、1日かけて気持ちを共有していくシーンは、豪傑だから名馬がなつくという僕の固定観念を打ち破りました。

 漫画の関羽の最後も涙しましたが、人形劇でも泣いてしまうかもしれません。今度韓国の東廟という朝鮮王朝時代の関帝廟へ行かねばなりますまい。
関羽雲長
メーカー 海洋堂
箱のサイズ 251×251×103mm(幅/高さ/奥行き)
商品サイズ 163mm(武器・飾り台含まず)

「曹操に降伏するのではない漢朝に降伏いたす」
 関羽には忠義の心しかなかった。

■正面 ■後姿






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