川本喜八郎コレクション
三國志
ROMANCE OF THE THEE KINGDOMS


■箱の正面
 もう、森本レオの声が聞こえるようです。(笑)孔明には特別の思いがあります。

 ついに漫画を60冊、読み終えました。そして不覚にも感動して泣いてしまったのです。漫画は吉川英治原作らしいですが、それは丞相・諸葛孔明が五丈原で最後を迎えた回でした。

 共に戦ってきた英雄達はすでに亡くなっており、孔明は「蜀」の主柱になっていました。意思をついで戦いに赴くも病に倒れ、己の寿命を悟ります。寿命を延ばす7日間の祈祷に思いを託すも、後1日というところで失敗に終わります。そして様態は悪化。

 信頼のおける部下と蜀の使者に後のことを託すと、陣中を見回り始めます。まだ元気な姿であることを将兵に見せるために。 蜀の陣には秋風が吹きぬけていました。孔明は、死期が近付いている人間とは感じさせない毅然とした態度で陣中を巡見します。

「旗にはまだ生気がある。わしがいなくとも、にわかに潰える事はあるまい。だが人生とは短いものよのう。あの蒼空、極みはいずこであろうかのう」

 孔明が亡くなったのはその夜のことです。
 時に蜀の建興十二年、八月二十三日。
 寿命五十四歳。

 孔明の無念さ、自分の力ではどうにもならない運命。次の日には「光栄」の「三国志3(スーパーファミコン)」を買っていました。孔明を助けるために!

 しかし運命は残酷です。新規君主(架空の人物で参加できる)で参戦すると、相手にどんなに援助しようが友好を結ぼうが、最後は戦わなければならないのです。それはこのゲームのルールが、「一国による天下統一」だった為です。ええ、まさか僕の手で孔明を消し去ることになろうとは、夢にも思いませんでしたよ。なぜか僕の興した国「零陵」の周りで孔明が見つかりませんでしたし!(泣)
諸葛亮孔明
メーカー 海洋堂
箱のサイズ 251×251×101mm(幅/高さ/奥行き)
商品サイズ 155mm(武器・飾り台含まず)

孔明
七星壇に風を呼ぶ

「『曹公を破らんと欲せば、よろしく火計を用うべし。万事すべて備われども、ただ東風を欠く』ーいかがです、これが提督の病のもとでございましょう」

■正面

■後姿


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