■FLYING MOLE PA-S1 & MA-S160


プリアンプ:
「FLYING MOLE PA-S1」
全高調波歪率:0.01%(5Hz-100kHz)周波数特性:DC−20KHz(+0dB/−0.2dB)S/N比:100dB(IHF−A)入力感度/入力インピーダンス:150mV/10KΩ出力レベル/出力インピーダンス:1V/1KΩ消費電力:6W外形寸法:281×60×277mm(幅/高さ/奥行き)重量:3.8kg

メインアンプ:
「FLYING MOLE MA-S160」×2
定格出力:160W×2/4Ω 100W×2/8Ω 300W×1/8Ω(ブリッジ接続時)全高調波歪率:0.05%(@50W/8Ω/1KHz)周波数特性:DC−20KHz(+0dB/−0.2dB)/(8Ω) DC−50KHz(+0dB/−3dB)/(8Ω)チャンネルセパレーション:>70dB(20KHz)S/N比:120dB(IHF−A)入力感度:1V入力インピーダンス:VARIABLE/47KΩ(Vol MAX) FIXED/100Ω消費電力:40W外形寸法:281×60×290mm(幅/高さ/奥行き)重量:4.2kg


 21世紀のアンプ、デジタル式に注目。低価格、強力な駆動力、省エネ、省スペース。僕が選んだのはフライングモールという、おおよそオーディオ雑誌では話題にならないメーカー。ヤマハの技術者が起こした会社だとか。レーザーディスク時代から画期的な技術で僕を釘付けにしたヤマハなら、信用がおけるというもの。少し考え(笑)、

 試聴もせずに購入という暴挙に!
 ※現在、フライングモールは無料貸し出しサービスがありますので利用したほうが賢明です。

 接続して驚いたこと。

■DCアンプ回路構成のため、スイッチを入れるとスピーカーからボツッという音がする
■今までのアンプはソフトフィルターがかかっているみたいだ
■こんなに低域信号が入っていたなんて!
■スピーカーが能力限界まで出しているようで怖い(心配)
■刺さるような生々しさ
■刺さるようなのに刺激的な音が出ない
■音一つ一つの分離(解像度、特に低域)が高い

 最初RCAモンスターケーブルでつないでいましたが、最低域の圧力はものすごいものの、その上となるとかなりおとなしく、PMA-2000U以下です。弦の艶もしかり。これは価格を考えると微妙だぞ…、部屋が狭くなるのを承知で共存させるか、と考えてました。しかし、直径2.6mm単線自作RCAケーブルに変えて激変。艶は今ひとつですが、中低域の厚みが戻ってきました。スピーカーマトリックスでのサラウンドもPMA-2000Uより1.5倍迫力があり、やっと安心できる状態になったのです。何よりスイッチオンからすぐに最高性能を発揮できる点が、時間のない僕にぴったり。デジタルアンプにしてよかったです。

 不満点も少し。

■プリアンプの電源インレットが弱い
■スピーカー端子は太いケーブル対応(直径6mm程度なら楽に入る)だが、接続しづらい
■プリアンプの電源ケーブルがノイズを拾いやすいので、スピーカーケーブルと距離をとらなくてはいけない
■電源スイッチの感触がいまいち
■録音を選ぶ

 最後のは欠点らしい欠点ではないのですが、ちょっとばかり「にじんだ音」作りは、どんなソフトもそれなりに楽しませるのに必要なのだな、と気づきました。PMA-2000Uは定められたレンジで巧く聴かせる工夫をしていたと思います。そのうちBTL接続で僕の未知の領域、オーバー96dBスピーカーでの300Wも体感したいです。

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