
5.25インチベイは3つありますが、フロントパネルの関係で
実用になるのは上2段です。
デフォルトの状態では上の図のように、5.25インチベイ2つと
後面拡張スロットがふさがっていますので、
ニッパーで切り取り、切断面をやすりできれいにします。
スチールなので、さび止めにメタルプライマーを塗りました。
また、付属のケースファンは使い物にならなそうだったので、新たに購入しています。

ver.2004同様、今回もRAID0(ストライピング)にしているので、
HDDは2基装着しています。
しかしVFDモジュールがあるため、
2段目は段違い状態の位置に固定せざるを得ません。

これでどういった事になるかというと…。

がーん、AGPが200mmまでのものしか入らないことが判明。
これでは僕のGeForce4Ti4600が使えません。
HDDが1基だけならそのまま使えたのですが、
僕の用途には合いません。
思案の末、ビデオカードを買い換えることに。
せっかくのオーディオコンポ風ケースなので、
静音を強化してみようとファンレスの製品にしました。
今度は空気の流れに不安はありません。

選んだのは通常規格より100MHzクロックの高い、
玄人志向のRADEON9600XTです。
RADEONは暖色系、GeForceは寒色系という印象がありますね。
僕は最近RADEONの色調が好きです。

…が、ヒートシンクがメモリに当たって装着できなかったので(悲)、
少しのこぎりでカットしました。

ビデオカード装着完了。
このときは電源がKEIANのKWIN-400PS/BKでした。
この電源はファンが12cmでゆっくり回るため、とても静かなのですが、
キーンという高周波音がして、どうにも耳障りで我慢できません。
つい、カッとなって分解→コンデンサとコイルをエポキシ接着剤漬け→まだ音が→
ファンの軸音か?→ファンを交換と、やってしまいましたが、高周波音は収まらず。
電源を交換するほか無い、と結論が出ました。

より強力な(大型ファンでゆっくり回せるので静か)CPUファンにしたら
どうなるだろうかと、載せてみました。

スペースがほとんどなくなり、温度上昇。(泣)

結局、CPUファンは元に戻しました。(笑)
電源はSeventeamのST-350WAPに交換。
KEIANはぬるっとシャーシに収まってくれましたが、
Seventeamはわずかにきつい感じです。
KEIANと比べ、12cmファンの回転数が速いようで
音はわずかに大きいですが、
高周波音はまったくありません(起動直後にたまにある程度)。

夏場の運用を考えて、吸気ファンとして「止まるファン」を装着しました。
センサー感度を35〜45度の間で設定でき、
その温度以上になると回り始めるのです。

電源ファンと後面ファンで熱を効率よく排気するために、
CPUファンは上方排気にしてみました。
熱い空気をすべて上に向かわせる作戦です。

拡張し切った様子。ぎっしりです。
このデスクトップ型で初めて気づいたのですが、
CPU、ビデオカード、HDD以外にMTV2000が大きな熱源になっています。
こんなに熱かったとは。(汗)

吸気ファンの温度センサーは、
当初コンボドライブとHDD付近のシャーシに取り付けていたのですが、
HDDが結構サーマルキャリブレーションしていたので、
設定を35度にしてHDDへ直に取り付けました。
スチールのせいで冷却能力が落ちているのでしょうか?

フロントパネルは8mm厚のアルミ。
下部はシャーシとの間に空間が授けてあり、
吸気を妨げないようになっています。

インシュレータが「あんまり」でしたので、取り外しました。
補強リブが邪魔な上、穴が大きすぎてネジ止めできそうにありません。
今回の真鍮インシュレータは設計が複雑になります。

ケース付属のインシュレータ。
手前は一応、低価格コンポによく見られる
プラスチック+ゴムのインシュレータ(右)です。
後ろのインシュレータは見えないからか、ゴムの塊(左)。
まるで手抜きに見えます。

仕上がった真鍮インシュレータとの比較。

真鍮インシュレータ表と裏。
今回、インシュレータはメタルプライマーを厚塗りしたのみです。
さび止め程度ですね。

エポキシ接着剤で固定し、フェルトを貼り付けました。