■ワンダと巨像
■プレイステーション2/JP版ワンダと巨像
発売元:ソニー・コンピュータエンタテインメント株式会社
メモリーカード:320KB以上ペルシャたろー5段階評価(3が普通):敵の強さ3 謎解き4 難易度3 リピートプレイ度2 満足度3 アクション難易度4
 3D酔いと戦いながら、攻略情報を見たら負け、の姿勢で挑みクリアしました。このゲームの売りになっている「シームレス(プレイ中の読み込みなし)の世界」と「オブジェクト(巨像)の大きさ」ですが、ゲーム業界に身をおいている先輩の話からすると、前者はプログラマーの誠意ひとつでどうにかなるレベルで、後者はものすごくハイレベルなことをしているらしいです。動く関節を持ち、なおかつそれによじ登る主人公が「関節にめり込まない」のは、素人である僕が見てもすごい!と思います。登るために「しがみつく」のが専用のキーで割り与えられ、初代ペルシャやTRの気分を味わえました。

 日本版ICOと同じく戦闘時しばらくするとヒントが出る親切設計。正直言って最後の巨像以外は攻略が簡単(むしろ最後が急に難易度上がる気が。笑)でした。…巨像の位置の方が難易度高かったです。何度道に迷ったことか。(爆)攻略情報を見たら負け、の姿勢というのは僕の知的パズルでのルールです。まず、情報を見たら歯止めが利かなくなる恐れがあること。次も頼ってしまうのではないか。それから開発者との知恵比べであること。開発者が万人向けに出した問題が解けないと悔しい、という思いがあるからです。

 残念なのは止めを刺す方法が決まっていることと、巨像の住処までの行程が簡素なことです。巨像の攻略法を見つけることがゲームの醍醐味、というのはひしひしと伝わってくるのですが、攻略法がわかってしまうと後は作業的に止めを刺すのみ。単調さを感じてしまったのは僕だけでしょうか?次の巨像が見たくてわくわくする演出が足りないというか…。ただ、クリア後のセーブがあり、やりこみ要素がICO以上に増えています。これは進化した部分だと思います。

 3D酔いの原因は、恐らく秒間15フレーム(初代バーチャ・ファイターの半分!!)である点と、50インチ4:3TVでプレイしたのが問題でしょう。アグロに乗っていると辛いです。せめて30フレームあれば。ワンダと巨像はXbox360向きの素材だったのかもしれませんね。それにしてもエンディングはやはりああいうことなのでしょうか?と、あえてあいまいに書いてみる。(笑)05/11/26

ワンダと巨像初回特典
販売促進用非売品
特徴:「ICO」から「ワンダと巨像」への変遷を収録収録時間:34分33秒目の毒度(3が普通):4
 初回発注数の3割に付属のおまけです。内容は以下のもの。

■プロモーション映像集
■シークレット映像集
■クリエーションアートギャラリー
■関連商品映像

 プロモーション映像集は2004年から2005年にかけて徐々に完成へと近づいていく姿が見れるのですが、
一部巨像の攻略法がわかってしまうものを含んでいます。なので、ゲームを新鮮な気持ちでスタートしたい方には目の毒だと思います。僕は多少後悔しています。記事のためとはいえ、見るんじゃなかった…。

 シークレット映像集でなんと!「NICO」が「ICO」のモデルを流用した「ワンダと巨像」の雛形だったことが判明、非常に驚きました。企画が立ち消えになったのではなく、発展して行った末のタイトル変更だったのですね。アートギャラリーは非常にきれいなイラストを収録していますが、壁紙を作成できる仕様にして欲しかったところです。

 実はこの特典、関連商品映像で、ICOのプロモーション映像と未公開映像が収録されています。しかも合計7分20秒も。この初回特典は、「ワンダと巨像」ファンよりもむしろ「ICO」ファンのための特典ではなかろうかと思うくらい、うれしい内容でした。(笑)

ワンダと巨像店頭放映用CM
販売促進用プロモーションビデオ
特徴:レーティング審査前収録時間:2分30秒
 8月下旬に店頭放映用として用意されたものなのですが、雰囲気で魅せるつくり(煽りも解説も入らず)になっているうえ、2分30秒繰り返しなので店頭効果が悪く、メーカーもまずいと感じたのか次のビデオを用意してきました。そちらは上記の初回特典に収録されています。05/10/24

オリジナルサウンドトラックワンダと巨像
発売元:KING RECORDS
音楽:大谷幸
曲数:42
収録時間:1時間15分50秒
特徴:ゲーム
使用楽曲収録
ペルシャたろー5段階評価(3が普通):fレンジ4 Dレンジ
3 音場感3 リピート再生度3 満足度3
 未使用曲7曲収録。使用楽曲もゲーム中で1部しか聴けなかったものが多数収録の、ボリュームたっぷりの1枚です。開封して驚いたのは、帯の裏にも絵が入っていることでした。パッケージに力入ってますね。テーマがテーマだけに収録曲は重く暗いものが多いですが「巨像との戦い」に使われた曲はどれもシーンがすぐに目に浮かぶ勇ましさがあります。ついワンダが力を込めたときの「うっ」という声を挿入したくなります。(笑)Fレンジがなかなか取れていますので、40Hzまで再生できるスピーカーを使いたいところです。

ワンダと巨像公式攻略&設定本
ページ数:208
特徴:開発者インタビュー・製作設定画を収録
 こちらもサウンドトラック同様、装丁に力が入っています。半透明なカバーで表紙の模様を浮かびあがらせるつくり。エンターブレインのファミ通は攻略チームによほどにファンが多かったのか、この本には過剰な愛を感じます。内容が余すところなく紹介され、あとはバグ探しくらいしか残されていません。(笑)プレイ中の方には完全な目の毒ですね。06/02/09
 もう一度君と会う為に、僕らは戦う。−ワンダと巨像−

 2005年10月27日発売。あのICOチームによる作品です。ICOフリークになった僕は、続編を心待ちにしていました。そして海外からICOの続編は「NICO」という冗談のような情報が入り(1個の次は2個かーっ!笑)、しばらくして企画が立ち消えたのか、別のタイトル「ワンダと巨像」となって僕の前に姿を現したのです。雑誌で公開された映像は、ICOと同じ空気を持っていました。僕は迷わず購入を決意したのです。

ワンダと巨像ストーリー
青年の名はワンダ。愛馬の名はアグロ。古の地を歩き、やがて辿り着いた祠。魂を失った少女を甦らせる為、誓う。この地に棲むすべての巨像と戦い、倒すことを。

 


JP版パッケージ

SONY COMPUTER ENTERTAINMENT INC.
WANDER AND THE COLOSSUS (NICO ver.)
DVD Video
SONY COMPUTER ENTERTAINMENT INC.
WANDER AND THE COLOSSUS (Promotion Video) 
DVD Video
KING RECORDS
WANDER AND THE COLOSSUS
SOUND TRACK
ENTER BRAIN
WANDER AND THE COLOSSUS
OFFICIAL STRATEGY GUIDE

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